僕はこの業界にいながらあまり良いイメージが無いのがこの中古車業界なんですよね。
というのが昔はネットが無かったので相場や走行距離管理、修復歴の有無提示
総額表示等色々なものがネット上で公開されることも無く、販売担当者の曖昧な説明だけで
車が売れた時代、まぁそんな平成の後半まではそれでなんとかいけたわけです。
今は令和、ネットの情報はもはや正しい物からフェイクまで色々出回るようになり
どれを信じて物を買えばわからない、そんな時代です。
ということでせめて車業界にいる私なりの、ここは押さえようポイントをご紹介しておきますので
少しでも参考になれば幸いです(‘ω’)
説明分の補助でchatGPTを使用しているので若干説明が機械ぽくなってますが悪しからず(*´ω`)
そもそもカーセンサー認定評価書(AIS検査)とは何か。
これは僕たちが仕入れた車を客観的な視点から専門の検査員が点数を付ける機関で
正直かなりシビアな検査機関なんです。
以下AIS検査に関して補足です↓
目次
中古車を購入するときに見かける「評価点」や「AIS検査」は、その車の状態を客観的に評価した指標です。特に日本国内では信頼できる中古車選びの基準として広く使われています。
**AIS(エーアイエス)**は、「株式会社AIS(Automobile Inspection System)」が行う中古車の検査サービスです。
※元々はトヨタ・日産・ホンダなど大手自動車メーカーが共同出資で設立した会社で、中古車の品質評価を第三者視点で厳正に実施しています。
プロの検査員が約300項目以上を目視・触診・計測でチェックします。
外装のキズ、ヘコミ、修復歴
内装の汚れ、傷み
エンジン、足回りの状態
車両の骨格(フレーム)や事故歴の有無
各種メーターや電装品の正常動作 など
| 評価点 | 状態の目安 |
|---|---|
| S点 | 新車に近い。走行1万km以下。極上車。 |
| 6点 | ほぼ新車同様。走行距離が少なく、キズもほとんどなし。 |
| 5点 | とても良い状態。目立つキズなし。走行距離少なめ。 |
| 4.5点 | 良好な状態。小さなキズや汚れあり。 |
| 4点 | 普通レベル。年式なりの使用感あり。 |
| 3.5点以下 | 劣化やキズが目立つ。修復歴車の場合も。 |
| R点 | 修復歴あり(事故車) |
| 0点 | 検査対象外、または評価不能 |
第三者機関による客観的な品質保証
販売業者が情報を隠せない透明性
買う側にとって安心材料になる
中古車を選ぶ際は、「評価点4.5以上」「修復歴なし(R点未満)」の車を選ぶと、状態の良い車に出会える可能性が高いです。
📌 AIS評価点は、「安心できる中古車選び」の強い味方です!
最近は不動産なんかでもインスペクションが当たり前になってきているので
特に高い買い物はこれらの検査を通過した物件を選びたい所ですね。
車の値段に大きく影響のある走行距離もしっかり押さえておきたいポイントです。
最近はほとんど見なくなりましたがメーター改竄車はまず避けるべきポイントです。
中古車の売買において重要な判断材料となるのが「走行距離(走行メーター)」です。しかしこの走行距離は、意図的に不正操作(改ざん)される場合があるため注意が必要です。
「メーター改ざん(かいざん)」とは、車の実際の走行距離より少ない数字にメーターを巻き戻す(または書き換える)行為のことです。
これにより、中古車の価値が本来より高く見えるため、詐欺的な販売につながります。
車の価値を不正に上げる行為(詐欺)
整備履歴・交換部品の適正判断ができない
走行距離に応じた税金や保険料が不正になる可能性
将来的な故障リスクや安全性への影響
かつては「アナログメーター」の針を物理的に戻すことが主流でしたが、現在の車は「デジタルメーター」が主流になっており、専用の機械やソフトウェアを使ってデータを書き換える手法が使われます。
例:
OBD(車両診断コネクタ)にツールを接続し、内部データを編集
メーターそのものを交換し、距離の少ないものに差し替える
定期点検の記録には走行距離が記載されているため、過去との整合性が見られます。
最近の車検証には、前回車検時の走行距離が記録されています。
改ざん歴があると評価点が「0点」や「×」になることがあります。
メーター周辺に傷がある場合は要注意。
メーター改ざんは不正競争防止法や詐欺罪に問われる可能性があります。
販売業者が知りながら販売した場合、業務停止命令や罰金、逮捕の対象になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改ざんとは | 実際より走行距離を少なく見せかける不正行為 |
| 目的 | 中古車の価値を上げて高く売る |
| 問題点 | 詐欺・安全性低下・整備不備など |
| 対策 | 点検記録簿や車検証の確認、第三者検査の活用 |
修復歴有りと無し 修理と修復の違い
ここはちょっとややこしく、曖昧な表現で説明を受けると
後々トラブルになるので、販売側も明確に説明する必要がありますので
注意が必要です(‘ω’)
そもそも修復歴有りは、車の骨格部分に損傷を受けた車
なので、事故があっても該当部分に損傷が無ければ修復歴にはあたりません。
逆に事故ではなくても、車の骨格部分がなんらかの理由で損傷を受けた場合は
残念ながら修復歴有りになってしまいます…
「修復歴」とは、過去に事故や衝突などで、車の「骨格部分(重要構造部位)」に修理・交換が行われた履歴のことを指します。
これは「小さなキズやバンパーの交換」ではなく、車の安全性や走行性能に関わる部位の損傷と修理に関わる重要な情報です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 修復歴車 | 骨格部分に修理または交換があった車(日本自動車査定協会の定義による) |
| 事故車(俗称) | 一般的に事故にあった車全体を指すが、定義は曖昧(キズだけでも含む場合あり) |
➡️ 中古車市場では「修復歴あり=事故歴あり」とほぼ同義とされ、価格が大きく下がります。
以下のいずれかの交換・修理・修正があれば「修復歴あり」とされます:
フレーム(サイドメンバー)
フロントクロスメンバー
フロントインサイドパネル
ピラー(A・B・Cピラー)
ルーフパネル
フロアパネル
リヤパネル
ラジエーターコアサポート など
🛠 ボンネットやドア、バンパーなど外装パーツの交換だけでは「修復歴」にはなりません。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 安全性の低下 | フレームにダメージがあった車は、衝突時の衝撃吸収性が低下する恐れあり。 |
| まっすぐ走らない(アライメント不良) | 骨格の歪みによりハンドルが取られるなどの不具合。 |
| 振動・異音 | 溶接や補修の質が悪いと走行中に異音が出ることも。 |
| 下取り価格が大幅に下がる | 買取時に「修復歴あり」となると査定額が大きく下がる。 |
販売店に「修復歴あり・なし」の記載義務がある(改正道路運送車両法)
第三者機関の検査を確認(AIS・JAAAなど)
整備記録簿や修理履歴をチェック
車体下部やドア開口部、トランク内部の塗装・溶接痕を確認
場合によっては「軽微な修復歴」で走行や安全性に影響が少ない車もあります。
例えば:
ラジエーターコアサポートの軽い歪みのみ
リアパネルの交換のみで骨格に影響がない
📌 その場合でも、価格が相場より安く、保証が付いている車であることを条件に、慎重に選びましょう。
ちょっと付け足すと、最近の車はボンネットやトランクルームが薄く、樹脂で製造されている車も珍しくないので
大谷選手がボンネットめがけておもいっきりスイングすれば、おそらくコアサポート歪みやフレーム先歪みとなるので
修復歴有りの判定になります。
だから事故車かって言われると違いますって説明になりますが、修復歴があるかないかは有りになるっていうことなんです。
カーセンサー認定評価書の記載例について
右下に展開図があると思いますが、この見方が不親切なことに書いていないんですよね…
てことで主な表記を説明いたします。
A= 傷 1~3で記載 1は爪でひっかいた程度でもA1が入るので、A3だと鈑金修理しないと消えないレベルの傷です。
U= 凹み 1~3で記載 1は5mm程度の小さな凹みでU3だとテニスボールサイズぐらいと思っていただければ近いかと。
B= 凹みを伴う傷 縁石に乗り上げたりするとだいたいこの表記で、基本的には鈑金しないと直りません。
S= 錆 下回りや塩害車はボディにもこの表記が入る場合有り 腐食している場合もあるのでオンラインで商談する場合はきっちりチェックをおススメします。
W=鈑金跡 これは一度その部分を鈑金した形跡が有り塗装に波がある状態で1~3表記 W3なら一般の方が見てもわかるレベルなのであまりおすすめできません。
×= 要交換部品 例えばフロントガラスにこの表記があれば飛び石等で割れがあり、且つ交換が必要なレベルと考えた方が無難です。
××= 交換済 ドアやボンネットの取り外しが可能なボルト止めの外板部品にこれがあれば一度交換されている履歴有りです。
ただし交換だけでは修復歴ではないですm(_ _)m
ちなみに弊社の取り扱い在庫は4点以下はほとんど無く、あってもその分価格がかなり安くなっています。
一生にそう頻繁に無い車の購入で、失敗してほしくない為なので
他社さんの展示車両でもご不明な点はお気軽にご相談くださいませ☆