意外とあやふやなままで、実はよく知らないという人も多い「3ナンバー」と「5ナンバー」の違い。
見分け方や税金の計算方法など、気になるポイントを解説いたします。
目次
3ナンバーと5ナンバーは、車のナンバープレートの右上にある3桁の数字によって見分けることができます。
この数字は車の大きさや用途を表す分類番号で、普通乗用車を表す300番台は3ナンバー車、小型乗用車を表す500番台は5ナンバー車という俗称で呼ばれています。
3ナンバー車と5ナンバー車にはそれぞれサイズや排気量の基準があります。
これらの基準のうち、どれか一つでも該当すれば3ナンバー車になります。
これらの基準をすべて満たしていれば5ナンバー車になります。
「3ナンバー車 = 税金が高い」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
自動車税とは、登録車を所有している場合に、4月1日時点の車検証上の所有者に対し、毎年課税される税金のことです。
自動車税の税額は排気量によって決められており、自家用乗用車の場合、0.5リットル刻みで税額が高くなります。
総排気量 | 税額 |
1,000cc以下 | 29,500円 |
1,000cc超 1,500cc以下 | 34,500円 |
1,500cc超 2,000cc以下 | 39,500円 |
2,000cc超 2,500cc以下 | 45,000円 |
2,500cc超 3,000cc以下 | 51,000円 |
3,000cc超 3,500cc以下 | 58,000円 |
3,500cc超 4,000cc以下 | 66,500円 |
4,000cc超 4,500cc以下 | 76,500円 |
4,500cc超 6,000cc以下 | 88,000円 |
6,000cc超 | 111,000円 |
※2019年(令和元年)10月以降に購入する新車登録車(自家用乗用車に限る)から自動車税が変わりました。詳しくは「令和元年10月 変わりました!クルマの税 [CHANGE CAR TAX] / 経済産業省特設サイト」をご確認ください。
自動車重量税とは、自動車を新規登録または新規届出したときや、車検などの際に自動車の重量等に応じて課税される税金です。
自動車重量税の税額はざっくり言えば車の重さによって決まり、自家用乗用車の場合、0.5トン刻みで税額が高くなります。
では、自分の車の次回の車検時の自動車重量税はいくらなのか?
気になる税額は国土交通省の次回自動車重量税照会サービスを使えば照会することができます。
※国土交通省の次回自動車重量税照会サービス
https://www.nextmvtt.mlit.go.jp/nextmvtt-web/
※国土交通省の自動車重量税早見表
https://www.mlit.go.jp/common/001288604.pdf
例えばトヨタのミニバン「ノア」の場合。
ノアは5ナンバーサイズのミニバンですが、エアロパーツが装着されたグレード「Si」では、サイズが5ナンバー車の基準を超えてしまうため3ナンバー車になります。
自動車税や自動車重量税に関して言うと、ノアの場合は3ナンバーと5ナンバーで違いは無いようです。
まとめると、税額は5ナンバー車や3ナンバー車という括りではなく、
自動車税は排気量、自動車重量税は車の重さによってそれぞれの税額が決まります。
3ナンバー車と5ナンバー車を比べたときに、サイズが違っても排気量と車の重さが変わらなければ3ナンバーも5ナンバーも自動車税と自動車重量税は同じになりますから、必ずしも「3ナンバー車 = 税金が高い」とは限らないということが言えます。
5ナンバーよりも3ナンバーの方が税金が高い、と考えるのはあながち間違いであるとも言い切れませんが、結果として5ナンバーよりも3ナンバーの方が税金が高くなることが多い、と言った方が正しいかもしれませんね。